昔は印画紙に文字を焼きこんで、それをフィルムに起し、さらに刷版に焼いて印刷機にかけたものです。
しかしながら時代は流れ、費用をかけずに安く印刷物を提供する必要があります。

今はパソコンで作ったデータを印画紙やフィルムを使わず刷版へ直接焼きこむ、そんな時代になりました。
当社でも、数年前にこのシステム(CTP=シーティーピー)になりました。


前は頼んで版下を作ってもらっていたけど、皆やめてしまった。自分でどうにかならない?

現在のプリンタは性能が高いため、ある程度は作ることができます。
性能が高いからといって、高精度な版下を作ることはできませんのであしからず。

この記事は、お手持ちのプリンタで版下が作れないか?という疑問に対した答えです。
版下を作るために新たにプリンタを買う(もしくは借りる・貰う)ことを推奨するものではありません。
弊社では責任を負いませんので自己責任において行動してください。
結果として、レーザープリンタで作成した版下は、イメージセッターで作った版下に比べ、数段劣るものになります。あらかじめご了承ください。

版下データを作るソフトはフォトショップです。バージョンにより、うまく作業ができない場合があります。

版下になるデータはフォトショップで読めるデータだけです。
ワードなどのワープロデータは PDF形式 に変換してください。
イラストレータのデータは、文字をアウトライン化し、画像を埋め込んで EPS形式 にしてください。
 ※EPSデータにするのはフォトショップで高速に読むためです。正しく読めない場合があります。
 ※正しく読めなかった場合はイラストレータでJPEGやPSDなどの画像データに変換してください。

本ページ上のソフトは各社の商標又は登録商標です。
開く   版下にしたいデータをフォトショップで開いてください。

  左の窓が出ますので、赤矢印の部分を入力・選択します。
解像度:お手元のプリンタの解像度を入力します。
モード:必ずグレースケールです。
アンチエイリアスオフにしてください。
正しく入力・選択したら、OKを押してください。
この後、クレースケールで読み込まれますが、時間がかかります
容量不足エラーが出て進めない場合は、パソコンの能力(容量)不足が原因です。あきらめましょう。

イラストレータのEPSデータが正しく読めなかった場合

  イメージ
 ↓
モード
 ↓
モノクロ2階調 を選んでください。
  レイヤーを統合しますか?と聞かれたらOKを選んでください。
  網点の作るので、ハーフトーンスクリーンを選んでください。
  線数、角度、網点形状を設定します。

  線数:希望の線数を入力します。
  角度:45度にします。
網点形状:円を選びます。

 ※線数はお使いのプリンタによって制限があります。1200dpiのレーザープリンタでは100線が作れる…かもしれません。
 プリンタの解像度は取扱説明書やメーカーのホームページなどをご覧ください。
上のように網点化されます。プリントして網点が正しく再現するか確認してください。
プリンタが正しく再現しない場合は、線数を落としてみましょう。
上左図の黄色い部分は「透明」な部分です。データを開いた際に何も無い部分は透明になりますが、モノクロ2階調を選ぶと白で塗りつぶされます。
おことわり
弊社では、通常このサービスを行っておりません。各個人で行ってください。
弊社で印刷の場合は版下でも結構ですが、データがある場合はデータで入稿してください。
(今回の結果作成した版下とデータを比べた場合は、圧倒的にデータの方がキレイに印刷されます)
また、弊社では印画紙およびフィルム、PS版への出力サービスは行っておりません。